(ライブ後、ふぃあなさんあてに出した手紙をもとにリポートとしてまとめていただいたものです)
熊本を出発したのは午前8時。羽田空港に9時30分ごろついて、2時間のフリータイム。その後、羽田を13時15分に出発し、新千歳空港に14時45分に到着しました。ここも地下に駅があるので交通は便利ですね。札幌までは30分ちょっとでした。熊本から行くのでかなり着込んでいったのですが、あまりそういう必要もなかった気がします。建物の中はともかくとして、外もそんなに寒くはないなというのが実感です(まぁ、自分は何かと暑がりなほうなので、あんまり自分が「寒くない」っていうのはあてにならないけど<笑>)。雪もけっこう少ないし...。それでも気温は「−3℃」なんて出てたりしますけどね。
ホテルに荷物を置いてから会場に向かいました。会場は、大通公園のすぐ北側。西12丁目にあります。ふつうだったら地下鉄に乗るところなんだろうけど、すすきの〜大通公園〜西11丁目の3駅なので、暇だったから歩いてしまいました。会場に向かう途中、やはりライブに行くらしき男性2人を発見。SHAZNAの曲のこととか話してたけど、あんまり詳しくなさそうでした。この2人、なぜか厚生年金会館(けっこう近くにある)の方へ行ってしまいました。だいじょうぶだったんだろうか?(ちなみに、この日厚生年金会館で行われていたのはオリジナルラヴのライブ。)
「教育文化会館」という名のとおり、あんまり(というか全く)ライブのことを考えてなさそうです。会場で配られていたプロモーターのフリーペーパーにSHAZNAのインタビュー記事が出ていて、IZAMちゃんが「会場はどんなところですか?」とたずねているのだけど、それに対する答えは、「バレエの発表会とかするところですよ」。やっぱりライブ向きの会場じゃないんだ...ここしか押さえられなかったっていうことなのかなぁ(ちなみに、8月のライブは厚生年金会館でした)。見た目からすると20年くらい前にできたところかな? 大きさはこの間の松山とあんまり変わらないと思います。(少し松山よりは左右に広がっているかな?) 1階と2階の奥行きはあんまり変わってないように見えます。今回の席は「あ列8番」ですが、NIYくんの目の前でした。ステージとの距離は松山とほぼ一緒。
松山も同じように1列目で、ライブ中に見つめたように固まっていたことがずっと心にひっかかってしまって、前よりもっと何もできなくなってしまいそうな、そんな不安だらけの気持ちでした。せっかくこんないい席にいるのに...その分思いきり動かなきゃいけないのに...でも、そう思うとよけいに固まってしまってこわいです。しかもこんどはNIYくんの目の前。固まっていたりしたら、いじけて帰ってしまいそう。こわい...。
自分が緊張したのには、もうひとつ原因があります。A・O・Iさんが、AIR-G'(FM北海道)で「A・O・I体験」っていう番組をやっていて、それを録音して送ってもらっているのだけど、なんと、その番組に出したはがきが読まれていた!(出発の前日にテープが届いたのでした。)まぁ、熊本から北海道の番組にはがきを出せばめずらしいだろうし、読まれてもおかしくないんだろうけど・・・(でも、ほとんど反則技だよね)。そして、「熊本から札幌まで出かけていきます」って書いていたので、「ありがとう」って言われていたりして、それがよけいにつらかった。熊本を出る前に、大急ぎで、「松山ではぜんぜん動けなくってごめんなさい」っていうはがきを出したくらいなんです。こんどのライブではA・O・Iさんとは離れているわけだけど、あのときとまったく同じ赤い服を着ているし、絶対自分のことおぼえてるよね・・・どうしよう。
松山のときと同じように、20分近く遅れてライブがスタートしました。「なんだコイツまた来てるよ。」って思われそうで恐かった。そして、結論からいうと、最初はまた固まってしまいました。こんどの固まり方は、松山とはちょっと違うんだけど...ほんとに自分がこんなところにいていいんだろうかっていう、すごく申し訳ないような気持ち。札幌まで来たのに。
とりあえず、先に曲名を書いておくとこんな感じ。
encl.1
encl.2
松山ではアンコールだった「White Silent Night」は3曲目でした。曲の前にやはり「こんどのクリスマスはどうするの?」みたいなことをIZAMちゃんが話してました。そして「SHAZNAは、クリスマスイブにここ(札幌)とまったく逆の福岡でライブをやっているんだけど、だれか行く人いる?」って聞いてきたので「はーい」と答えたけど、元気がなかったせいか、「あ、そうですか」って感じで軽く流された(絶対、「また来るの?ノリ悪いくせに。」と思ったんだと思う)。松山のことさえなかったら、ここぞとばかりに、自分をアピールできたのに。この時点では、こうすることしかできませんでした。「Love is Alive」の前ではやはりCFの話。松山の時は、「この曲知ってるー?」ってIZAMちゃんが呼びかけたのに反応がなくってちょっと気まずい雰囲気になったんだけど、こんどはみんな曲名を答えてくれたので一安心。
「IZAMちゃんタイム」(本人が「IZAMくんタイム」って言っているのにこう書く自分もえらい<笑>)は「Das Spiel」のあと。今日のテーマは「最近の女子高生」。内容は、(1)雑誌の対談コーナーで「IZAMのまゆってヘン」と言われていたのを見て「てめーらのほうがヘンだ」と思った話。(2)デパートのエスカレータで、ミニスカートをはいておきながら、うしろの客に「あんた、見ただろ。見物料払え。」と言った女子高生。「だったら長いのはけよ」と思った。(3)あるCD店でIZAMちゃんの悪口を言っていた女子高生。それが目が合った瞬間、「ファンなんです。サインしてください。」と言われて「ふざけんな」と思いながらもにこやかな顔でサインしてあげたっていうものでした。
次は1月27日出るシングルのカップリング曲。自分には「Jelly into merry-go-round(?)」と言っているように聞こえました。はたして真相はいかに。このあたりになって、すこし、動けるようになってきました。自分で思ってるだけなので、ほかの人から見たらやっぱり「動いてない」って言われてたと思うけど...でも、松山とはちょっとちがってきたって思いました。どこかで、なにかがはじけてきた気がした。暑くなって、ジャケットを脱ぎました。松山の時は、ずっと着たまんまだったんだけど...。「PEARL」のときは、手がすべってサイリウムを投げちゃうんじゃないかって思ったりもしました。ほんとだってば(笑)。やっと、呪縛から解けてきた。
そして、「Raspberry Time」のときに、「えっ!」と思うようなことが起きたんです。曲に合わせて手を振っていたら、IZAMちゃんが自分のほうに歩いてきて...タッチした!!「うそぉ!」って感じでした。絶対、こんなことはないって思ってた。自分はIZAMちゃんにきらわれてるって思ってた。ほんとに信じられなかった。でも、一瞬だけど、確かにこの手にタッチしてくれた...うれしかった。札幌まで来てよかったって思いました。忘れられないライブになりそう。
そして、いよいよ本編も最後。ここでIZAMちゃんから、「SHAZNAの新しい出来事知ってるー?」という話が。客席からは「髪切ったー」とかいう声があがっていたのだけど、それはA.O.Iさんのラジオの話でした。IZAMちゃんは「みんなちゃんと聴いてる?」っていう話をしたんだけど、当のA.O.Iさんはあんまり話をしませんでした。まぁ、たしかに、ラジオの番組のほうも割とさらっとしているし、こういう場であんまりあれこれ話すタイプでもなさそうだけど...でも、せっかくだからもっと長く話をしてもよかったのにな。そしてIZAMちゃんが「僕は全国で缶を振ってますけど」という話をしたのだけど、そのとき、NIYくんの手の動きが「や、やめてー」というものだったのでちょっとショックでした。そして、「恋人」を歌って本編はおしまい。
アンコールを待つあいだ、「Melty Love」の合唱がはじまりました。どうも、9月に武道館に来ていた人がいるみたい(開演前にそういう話をしているのを聞いた)。自分の近くからはじまって広がっていきました。みんなきれいに歌っていました。もちろん自分も歌いましたよー。となりの人は、「!?」っていう目で自分を見てましたけどね(笑)。
ステージに明かりが灯り、1回目のアンコール。A.O.Iさんが出てきて、「みんなうまいなぁ。俺もときどきカラオケで歌うけど、こんなうまくないよ」ってほめてくれました。それからNIYくんとIZAMちゃんをみんなで呼んで、曲が始まりました。松山では「すみれSeptember Love」のあとにあった「PURENESS」がアンコールの1曲目、その次は新曲「Pink」。そして、メンバーはまた舞台裏へ。
2回めのアンコールを待つあいだにも、「Melty Love」の合唱が。ただ、こちらはちょっとばらばらでした。やっぱり、同じことを2回やるっていうのはね...自分も、次は「Raspberry Time」を歌いたいって思っていたから。まぁ、それは今後の課題ですね(笑)。
ステージにふたたび明かりが灯り、メンバーがそろったあと、IZAMちゃんが「これ知ってるー?」といって、夏のツアーグッズのタオルを持ってきました。そして、「あげる」って言って、1列目の真ん中のほうに投げてました。8月、福岡のライブではもっと元気よく投げていたけどな...そして、ほかの会場では、こんなことはあったのかな?
曲順は、「Virgin」「LOVERS」「Melty Love」。ここまでくると、もう完全にふっきれているので、思いっきり動きましたよー。やっぱりサイリウムを投げそうになったりして。「LOVERS」も、松山の時みたいに固まってヘンなところで手を動かしたりはしなかった(笑)。そして、最後の「Melty Love」。アンコール待ちのときに見せた歌声をここでも発揮。みんな、いっしょうけんめい歌っていました。...これで、とうとうライブもおしまい。IZAMちゃんは、「こんどは、ステージのそでを会場全体にのばして、客席全体をまわってみたいな。舞台さんなんかと話してみるね」って言っていました。はたしてそんなことができるんだろうか?(笑) NIYくんはいつものように(?)「サイコー」の連発。そして最後はA.O.Iさん。地元だからあれこれ話してくれるかなと思っていたけど、やっぱりさらっと終わってしまったって感じ。「愛してる」はあったかな...「おやすみ」はあったと思うんだけど。
絶対目に入っているはずなのに、あんまり覚えていないんです(笑)。というより、自分はそんなに気にかけないし、ほかの会場とそうそう変わっているわけもないので...。実際、松山で見たのと変わってはいませんでした。最初は帽子、猫耳は「Das Spiel」のあとだったかな。
いちばん前なので会場全体のことはよくわからないけれど、メンバーの言葉からすると松山よりはよかったのかな? IZAMちゃんも「札幌まだ元気あるー?」って感じで、「そんなもんかー!?」とは言わなかった。
札幌は「道産子」だった。自分は熊本から来たのに...と思いました(笑)。
ライブのあとは、また歩いてホテルまでもどりました。冷たい空気がとても気持ちよかった。大通公園のホワイトイルミネーションがとてもきれいだった。ようやく、「いま、自分は札幌に来ているんだ」って実感した。会場の中と外がまったく対称的な風景でなんだか不思議な気持ちでもありました。「どうせ行くんなら、思い切って遠くまで行ってしまおう!」と、勢いだけで決めた札幌行きだったけど、ほんとに、来てよかったって思いました。なによりも、IZAMちゃんにタッチしてもらえたことが、単に「さわってもらった」っていう以上に、「自分を認めてくれた」っていう気がしてうれしかった(ただの思いこみかも知れないけどね)。これまでにもたくさんのライブを見てきているけど、その中でも、いろんな意味で深く印象に残るライブになりました。
P.S.ライブのあと大阪の嶺華さんと電話で話しました。あんまり細かく内容は話さないほうがいいかなと思いながらも、けっこうしゃべってしまった...。